NEO HEALER(ネオヒーラー)

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新宿南リウマチ膠原病クリニック
吉田智彦先生
医学博士・リウマチ専門医・指導医・内科専門医。
聖マリアンナ医科大学大学院卒。
同大学病院勤務を経て、長野県坂城町東信よしだ内科・リウマチ科で診療。
06年に世田谷リウマチ膠原病クリニック、20年に新宿南リウマチ膠原病クリニックを開業。
マイクロカレント(微弱電流)とは?

みなさん、マイクロカレント(微弱電流)をご存知ですか?
この電流は文字通り、人体が感じることのない“マイクロアンペアレベル”の非常に微細なもの。実はこの小さな電流が、トップスポーツの世界で以前から大きな関心を集めてきました。マイクロカレントが筋肉、靭帯、脂肪、血管といった軟部組織の損傷の治癒を早めると知られていたからです。

スポーツ医学の領域でも、10数年前からマイクロカレントに関する研究が本格化。最近では学会や医学論文でも、マイクロカレントが骨格筋(からだを支え、動かすための筋肉)の再生能力を活性化させ、「損傷骨格筋」の回復を促すことが発表され、専門家の間で話題となりました。スポーツの現場はもちろん、リハビリテーションにおいてもマイクロカレント(微弱電流)は有効な治療手段であると期待されているのです。

微細な電流による、損傷骨格筋の再生メカニズム

マイクロカレントによる刺激が、筋肉の再生に関与する細胞を活性化。筋肉内のタンパク量が増加し、筋繊維が増大するといった作用が考えられています。その結果、「筋肉」「腱」「靭帯」などの損傷した組織の再生を促すとされているのです。また、マイクロカレントは痛みを抑える除痛効果もあるとされており、今も研究が進められています。

参考文献
「Regeneration of injured tibialis anterior muscle in mice in response to microcurrent electrical neuromuscular stimulation with or without icing.」
(Atsuhiro Yoshida et al., 2015)
「Effect of combination microcurrent electrical neuromuscular stimulation and hyperbaric oxygen therapy on regeneration of injured skeletal muscle in mice.」
(Takaaki Kudo et al., 2017)
「スポーツにおける微弱電流刺激療法」(藤谷博人 聖マリアンナ医科大学雑誌 2018)

ネオヒーラーで、
あらゆる方にマイクロカレントの力を

ネオヒーラーは、人体とマッサージ器が接触することでマイクロカレントを発生し、からだに常に流れる「生体電流」のバランスを調整します。そして、心地よい刺激の圧で血行を良くし、痛み、痺れ、コリやむくみを和らげてくれます。

さらに使用の際に、痛みや刺激を伴わないことも特徴のひとつ。これまでマイクロカレントの研究・活用については、スポーツ医学の領域が先行してきました。しかし、ネオヒーラーの登場によって、今後はリウマチ・膠原病などの慢性疾患の患者さまのむくみやこわばりの改善、関節可動域や関節機能の拡大への効果も期待されます。

手指の“こわばり”にお困りだった
ある関節リウマチの患者の声

40歳代の関節リウマチの患者さまで、最先端のリウマチ治療を受けている方がいらっしゃいます。関節の痛みはほぼなく、骨破壊の進行も抑えられていて寛解(治療をしているが症状はほぼ無い状態)となっていましたが、どうしても「こわばり」と「むくみ」が取りきれません。

そんなとき、「最近、手指がすっきりして調子が良いです」とのこと。「治療方法には変化がないのになぜ?」と思ったとき、患者さまがおもむろにバックから取り出したのが、ネオヒーラーでした。なかなか抗リウマチ薬では、「こわばり」を取ることが難しいのですが、ネオヒーラーが発生するマイクロカレントによって血流とむくみが改善。こわばりが消失していると思われました。

皮膚への刺激がなく、施術に痛みを伴わないネオヒーラーは、薬物との相互作用や副作用もなく安全性が高いと言えます。ですから一般の方はもちろん、皮膚がデリケートなリウマチ・膠原病の患者さまのセルフケア・リハビリテーションにも、高い効果が期待できるのではないでしょうか。

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