【学会発表のご報告】「2025年 世界運動学・スポーツ科学会議(WCKSS 2025)
2025年 世界運動学・スポーツ科学会議(WCKSS 2025)

2025年10月25日(土)〜27日(月)
韓国・済州島にて開催された
「2025年 世界運動学・スポーツ科学会議(WCKSS 2025)
WORLD CONGRESS ON KINESIOLOGY & SPORT SCIENCE」
において、ネオヒーラーに関する研究発表を行いました。
今回の発表テーマは、
「ネオヒーラーによるマッサージがグレード2大腿二頭筋肉離れの回復に及ぼす効果」
エリートスプリンターの症例報告
◯研究目的
ネオヒーラーによるマッサージが筋損傷からの回復を加速し、
早期の競技復帰を可能にするかを検討。
本研究では、筋損傷後の回復過程における
血流改善・炎症抑制・神経伝達への作用が確認され、
アスリートのリカバリー支援における新たな可能性が示唆されました。

ネオヒーラーによるマッサージがグレード2大腿二頭筋肉離れの回復に及ぼす効果:エリートスプリンターの症例報告
Introduction(序論)
グレード2のハムストリング肉離れは通常6〜10週間を要する。
ただし「回復」と「競技復帰」は同義ではなく、短期間で試合に出場することはさらに困難である。
標準的リハビリでは、迅速な復帰を求めるエリート選手には不十分な場合がある。
目的:Neo-Healerマッサージが回復を加速し、早期の競技復帰を可能にするかを検討する。
Method(方法)
被験者は28歳男性で、日本選手権100mのファイナリストであるエリートスプリンター。右大腿二頭筋の既往損傷があり、今回新たにMRIでグレード2肉離れと診断された。
介入: 標準的なリハビリに加え、Neo-Healerマッサージ(20分、1日3回、4週間)。
評価: MRI(大腿近位部および中部の横断像)による組織回復、VAS(0〜10)による疼痛評価。
タイムライン: 受傷直後(週0)、2週目、4週目に評価。
Results(結果)
MRI(大腿近位部, Axial View)
右大腿二頭筋近位部の軸位MRI(Week 0=発症直後、Week 2、Week 4)では、初期に筋線維の断裂と浮腫を認め、週4までに再配列とほぼ正常化が確認された。選手は競技特異的トレーニングに復帰することができた。
VAS(疼痛スコア)
VASスコアは週0で10、週2で7、週4で1.5まで改善し、MRI所見と並行して症状も大幅に改善した。
MRI(大腿中部, Axial View — 同筋の別スライス)
同じ右大腿二頭筋を異なる断面で観察したところ、週4で浮腫の顕著な減少と組織の修復が確認された。近位部での所見を補強する結果であった。
Conclusion(結論)
Neo-Healer マッサージ療法は、グレード2の筋損傷における典型的な 6〜10 週間の回復期間と比較して、大幅に短縮した。本症例のエリートスプリンターは、受傷4週で競技練習に復帰し、5週目には公式レースに出場した。この結果は、Neo-Healer が迅速な競技復帰を必要とするアスリートにとって有望な治療オプションであることを示しており、より大規模な研究による検証が望まれる。
インテンション株式会社は今後も、国内外の研究機関と連携し、ネオヒーラーの科学的エビデンスを発信してまいります。


